オーナーの川島さんにお話しを伺いました。
大吉自慢の料理、大皿いっぱいに盛られた肉厚のトンカツ「岩中のロースカツ」に使われている豚肉は宮内庁献上の「岩中豚(いわちゅうぶた)」の厳選したロース肉を使用しているそうです。「おいしい肉は柔らかさと脂の質で決まります。食材選びは業者任せにはしません。おいしい味を下町らしい良心的な値段で、お客様に喜んでいただければ」と話されるオーナーの心意気を感じる逸品です。


左から岩中豚を使用したボリューム満点の「岩中トンテキ」。頬張るとタラバカニの濃〜い香りが口いっぱいに広がる「カニクリームコロッケ」。昭和の時代を彷彿とさせる「ハヤシライス」などメニューが豊富です。魚も毎日築地から仕入れられるそうです。夜は「カツオのタタキ」や「いわしのカルパッチョ」などを肴にワインを楽しむお客様も多いとか。
ちなみに大吉さんは美食家としても知られた作家、池波正太郎さんが「日本的洋食」と称し、通ったお店です。
池波さんはいつも一人で来店され、水割り2杯と大好きなお肉料理に舌鼓を打ち、静かに帰られる…寡黙な方だったそうですよ。その他にも井上ひさしさん、岸洋子さんなども来店されたとのこと。気取らない下町の雰囲気と確かな味が多くの著名人の心をも惹きつけるのでしょうね。
平成も早25年を数え、「明治は遠くになりにけり」ならぬ「昭和は遠くになりにけり」と言われる日が来るかと思うと、どっぷりの昭和生まれとしては微妙な心境ではあります。しかし、昭和世代はまだまだ現役で皆さん頑張っています。
さて、「美味しいお店拝見!」の第2回は昭和47年に柳橋に開店以来、今なお根強い人気の洋食店「大吉」さんを訪ねました。
浅草橋の駅から柳橋2丁目の交差点を隅田川方向へ折れ、しばらく歩くと右手に大きな大吉さんのショーケースが見えてきます。その脇の階段を降りて店内に入ると、ランチタイムもとうに過ぎた時間にも関わらず、大勢のお客様で賑わい、それに連動するように厨房のコックさん達の動きも活気に溢れていました。


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厨房では料理の作り置きはしないので、フライパンの使用頻度が多く、トップバーナが8口あるオザキのOZ2LB-180Rは大変重宝するそうです。また、オーブンはLサイズの両面式なので、ベシャメルソースやデミグラスソースの仕込み等にも欠かせませんとのお言葉をいただきました。 (取材日 2013.4.23)